食物中毒と集団幻想 epubダウンロード無料

食物中毒と集団幻想

によって メアリー・キルバーン マトシアン


4.9 5つ星のうち(5人の読者)

食物中毒と集団幻想 epubダウンロード無料 - 内容紹介 ★中世ヨーロッパにおいて、黒死病が異常なほどの高い死亡率を記録し、魔女裁判が頻発したのはなぜか。 ★フランス革命時に多発した<大恐慌>という恐怖の実体は何か。 ★十八世紀後半以降、ヨーロッパの人口が急速に増えはじめたのはなぜか。 ★一六八九年、マサチューセッツ州のセイラムで、合衆国史上最悪の魔女裁判が突発したのはなぜか。 こうした無関係にみえる歴史上の背後に、知られざる麦角中毒症という病因のあったことを、本書は指摘する。穀物、とくにライ麦に付着するカビの毒素(マイコトキシン)が人間の免疫機能をそこない、中枢神経に作用して、ときにLSDと同様の効果を及ぼし、その結果、広範な集団幻覚、魔女迫害、恐慌を引き起こしたことを明らかにしてゆく。 この驚くべき新説を、気象条件、季節による死亡率や出生率、小麦の価格などのデータを用いた統計学的方法を援用しながら、著者はきわめて綿密に、慎重かつ客観的に論証を展開してゆく――歴史の解明に新たなる光を投じる一冊。 内容(「BOOK」データベースより) 中世ヨーロッパに猛威をふるった黒死病と魔女裁判。フランス革命時に地方で多発した恐慌。一八世紀後半以降の人口の急増。一六八九年、マサチューセッツ州セイラムで起こったアメリカ史上最悪の魔女裁判―こうした無関係にみえる歴史上の現象の背後には、知られざる麦角中毒症という原因があった。穀物、とくにライ麦に付着するカビの毒素(マイコトキシン)が、人間の免疫機能を損ない、中枢神経に作用してLSDと同様の効果を及ぼし、広範な集団幻覚を引き起こした。 内容(「MARC」データベースより) 中世ヨーロッパに猛威をふるった黒死病と魔女裁判、フランス革命時に多発した恐慌…。無関係にみえる歴史上の現象の背後に共通項があった! 広範な集団幻覚を引き起こす食物中毒を分析し、歴史の解明に新たな光を投じる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 荒木/正純 東京教育大学大学院博士課程(英文学専攻)中退。博士(文学)。現在、筑波大学人文・社会科学研究科教授。専門分野は、文学批評理論、イングランド・ルネサンス研究 氏家/理恵 筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科英文学専攻単位取得満期退学。現在、聖学院大学人文学部助教授。専門分野は、英米文学・文化(19世紀‐現代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

食物中毒と集団幻想の詳細

本のタイトル : 食物中毒と集団幻想
作者 : メアリー・キルバーン マトシアン
ISBN-10 : 4938165295
発売日 : 2004/07
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 26.84 (現在のサーバー速度は29.43 Mbpsです
以下は、食物中毒と集団幻想に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
中世における魔女狩り、あるいは宗教改革や大覚醒といった宗教的な目覚めは、世界史の教科書では学ぶことだろう。本書は、そうした動きの背景にあったのがライ麦による麦角菌中毒ではないか、という非常に大胆な説を立てる。麦角菌中毒に陥ると、幻覚や幻聴、あるいは手足の痙攣やふるえなどが起こる。重症の場合は死に至る。この痙攣などの症状が病気だと認識されていなかった中世においては、「魔女の呪いにかけられた犠牲者」と認識され、そのため麦角菌中毒が蔓延している地域でその犯人を捜す魔女狩りが増えることになる。筆者は様々な統計資料を持ち出して、麦角菌中毒が蔓延していたと考えられる地域(食環境、その年の気候、発生時期など)で魔女狩りが増えている傾向を見出す。逆に麦角菌中毒による幻覚を「神秘体験・宗教的経験」のように解釈すると、新宗教が勃興することとなる。宗教改革の支持はバーゼル、ストラスブルグからオランダへのライン川流域で強かったが、この地域は気候・食的に麦角菌中毒が多いと考えられる地域と重なる。1741年のニューイングランドの「大覚醒」運動もまた、この枠組で理解できるのではないかと筆者は指摘する。非常に興味深い説であり、原著も古い(1989年)のでいろいろと検討はされているのではないかと思う。基本的には統計データから原因を推定していくという地道な社会科学の方法であり、特に最初の方の病気の広がりの状況の分析とかはかなり地味である。翻訳はやや変(「集会の最中」が「集会のさいちゅう」、「関連する」が「かんれんする」など、不思議なひらがな表記があったりする)なところもあり、全体的には堅めの学術書だが、最近流行っているグローバル・ヒストリー的な議論とも親和的で、読む意義はある一冊であろう。

0コメント

  • 1000 / 1000